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LANPlayer
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LAN 環境向け動画配信マニュアル

LANPlayer 基本マニュアル

PC に保存した動画を Fire TV / Android TV / モバイルへ快適配信

LANPlayer は Windows 上で動作するサーバーアプリと、Android デバイス向けのクライアントアプリ、ブラウザ向けの Web ビューアで構成されています。本マニュアルではインストールから日常運用までを順を追って説明します。

システム全体像

LANPlayer はローカルネットワーク上の動画配信を最適化するための統合ソリューションです。

Android アプリ

テレビやモバイル端末で快適に操作できるメディアクライアントです。

  • 動画一覧の高速ブラウズとソート
  • タグ付けとカスタムフォルダ管理
  • Fire TV / Android TV リモコン操作に最適化

Windows トレイアプリ

配信サーバーとして動作し、メディアインデックスやエンコードを制御します。

  • フォルダを指定して動画を自動公開
  • ハードウェア/ソフトウェアエンコード制御
  • サービスとして常駐し安定配信

Web ビューア

ブラウザから動画ライブラリを閲覧・再生できるサブ機能です。

  • LAN 内ブラウザからの再生
  • 簡易的なタグ参照と検索
  • オフラインマニュアルと同様の i18n 構造

動作環境と前提条件

導入前に、対象となる Windows PC と Android / Fire TV デバイスが要件を満たしているか確認してください。

Windows サーバー (配信元)

  • Windows 10 以降 / 64bit
  • 常時接続されたローカルネットワーク
  • 配信フォルダの読み取り権限
  • 管理者権限 (サービス登録用)
  • ハードウェアエンコード利用時は対応 GPU

Android / Fire TV クライアント

  • Android 8.0 以降 または Fire OS 7 以降
  • 同一 LAN への接続
  • Google Play ストアまたは Amazon Appstore へのアクセス
  • 外部ディスプレイ (テレビ) との接続 (Android TV / Fire TV)
  • リモコンまたはゲームパッド操作に対応

ネットワーク設計の注意

  • PC とクライアントを同一サブネットに配置
  • 必要に応じてポート開放 (既定値: 8000 番台)
  • 無線 LAN 利用時は 5GHz 帯推奨
  • 大容量動画配信時は有線接続を検討

インストール手順

Windows サーバーアプリと Android クライアントを順番にセットアップします。

Windows トレイアプリの導入

サーバーアプリは Windows にインストールして常駐させます。

  1. 公式サイトから最新インストーラーをダウンロードします。
  2. インストーラーを管理者権限で実行し、画面の指示に従います。
  3. インストール完了後、タスクトレイに LANPlayer アイコンが表示されることを確認します。
  4. 初回起動時は配信フォルダとポート番号の設定画面が開きます。

動作確認ポイント

  • の表示を確認
  • に指定したフォルダへ動画を配置
  • ファイアウォールで配信ポートが許可されているか確認

Android アプリのインストール

Android TV / Fire TV でも同じアプリを利用します。

  1. 対象デバイスでアプリストアを開きます。
  2. 検索欄に「LANPlayer」と入力し、 を選択します。
  3. アプリの詳細画面で購入またはダウンロードを実行します。
  4. インストール後、ホーム画面のアプリ一覧に表示されることを確認します。

初回起動時のチェック

  • 言語選択画面で が表示される
  • に従ってサーバー導入済みか確認
  • 接続設定画面で / を入力

初期セットアップの流れ

サーバーとクライアントの接続を確立し、動画ライブラリをインデックス化します。

配信フォルダの指定

タスクトレイから を開き、 に動画フォルダを設定します。

サービスの起動

を実行し、ステータスが になることを確認します。

Android アプリからの接続

アプリのメニューから を選び、PC の IP アドレスとポートを登録します。

メディアインデックスの生成

接続後は自動でインデックスが生成されます。進捗は 画面で確認できます。

初回確認

動画一覧にフォルダが表示され、再生が開始できることを確認してください。

Android アプリの使い方

テレビやスマホで動画を楽しむための基本的な使い方を説明します。

リモコンでの操作

  • 方向キー(上下)でリスト内を移動します
  • 中央キー(決定)でフォルダを開くか動画を再生します
  • 右キーまたはメニューキーでメニューを開きます(タッチパネルの場合は長押しでメニューを開きます)
  • メニューから「」や「」を選ぶと選択モードになります
  • 再生中に戻るボタンを押すと、 が表示されます

基本的な操作

  • で動画のタイトルやタグを検索できます
  • 動画一覧は / などで並び替えできます
  • 複数の動画を選んで、 を実行できます

動画の再生

  • を ON にすると、動画が自動で次々と再生されます
  • で、繰り返し再生の設定を変更できます
  • を使うと、その動画で自動的に停止します

タグとカスタムフォルダ

お気に入りの動画を整理して、見つけやすくできます。

  • でタグを追加・編集・削除できます
  • で、タグを使って自分だけのフォルダを作れます
  • で、新着動画の表示期間を変更できます

→ 詳しい使い方はこちら(詳細マニュアル)

Windows トレイアプリの管理

配信サーバーの安定運用とメンテナンス手順をまとめています。

タスクトレイメニュー

  • : 基本設定ウィンドウを表示
  • : 詳細設定を開く際は注意喚起あり
  • : サービスを停止してアプリを終了

設定画面のポイント

  • で使用ポートを設定
  • で媒体フォルダを選択
  • からエンコード関連の詳細設定へ
  • 実行で即時反映

詳細設定について

詳細設定では、専門的な設定の変更が可能です。ただし、動画形式に詳しくない場合は、設定を変更しないことをお勧めします。

Web ビューアの使い方

パソコンのブラウザからも動画を見られる機能です。

  • スマートフォンで撮影した動画をアップロードできます
  • 再生可能な形式に自動もしくは手動で変換できます(初期設定ではスマート判定により必要な場合のみ自動変換されます)
  • フォルダの作成や、フォルダへのタグ付けができます
  • カスタムフォルダを作成できます
  • ファイルやフォルダの削除ができます
  • 外部からアクセスする場合は、セキュリティの設定が必要です(通常は使用しません)

詳細マニュアルを見る

体験版と課金・機能解放

アプリでは体験版と有料版を切り替える仕組みを提供予定です。

体験版の想定

有料版で解放される機能例

課金プラットフォーム

主な活用シナリオ

PC に保存した動画をテレビで楽しむための代表的なフローを例示します。

  1. PC の配信フォルダに動画を追加
  2. Windows サーバーが自動でインデックスを更新
  3. Android TV の から新着動画を確認
  4. タグを付与し、 でカスタムビューを作成
  5. リビングの Fire TV で大画面再生

トラブルシューティング

よくある症状と確認ポイントをまとめています。

接続できない場合

  • Windows サービスが になっているか確認
  • PC と Android が同一ネットワークに接続されているか確認
  • ファイアウォールで配信ポートが許可されているか確認

再生が途切れる場合

一覧に動画が表示されない

  • 配信フォルダのアクセス権を確認
  • を実行して再インデックス
  • 非対応フォーマットの場合はエンコード設定を調整

よくある質問

導入・運用時に寄せられる質問への回答です。

Q. Android と Windows の接続は自動検出されますか?

A. 同一ネットワーク内であれば自動検出機能が動作します。見つからない場合は IP アドレスを手動入力してください。

Q. 複数の PC をサーバーとして使えますか?

A. 可能です。Android アプリで接続先を切り替えることで複数サーバーを管理できます。

Q. 体験版の制限はどこで確認できますか?

A. アプリ内のサイドメニューに体験版ステータスを表示予定です。本マニュアルでも随時更新します。

Q. 外部ネットワークからアクセスしたい

A. 現在は LAN 内利用を推奨しています。外部公開する場合は VPN や HTTPS Reverse Proxy の導入を検討してください。

付録

用語集

インデックス
動画ファイルのメタデータを整理して検索・表示を高速化する仕組み。
トランスコード
動画形式を別形式へ変換し再生互換性を確保する処理。
配信フォルダ
LANPlayer の配信対象として登録したフォルダ。サブフォルダも自動で取り込みます。

参考情報